こうの史代「この世界の片隅に」と言う漫画を読みました。 ネタバレご注意ください。

2016年秋には映画化が決定しています。

『この世界の片隅に』映画化が決定

片渕須直監督によるアニメ映画化が決定しています。

 全国劇場公開は2016年秋を予定。

『この世界の片隅に』が映画化するに当たり、クラウドファンディングというサービスが活用されました。

クラウドファンディングはネット上で支援者を募り、資金を集めることができます。

『この世界の片隅に』は82日間の募集期間中に、 合計3,374人から3,622万4,000円の資金が集まったそうです。

それだけ多くの人がこの漫画の映画化を望んだということですね!

漫画『この世界の片隅に』感想

戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく。そして、すずも北條家に嫁ぎあくせくしてる間に、ようやく呉の街にも馴染んできた。リンさんという友達もできた。夫婦ゲンカもする。しかし戦況は厳しくなり、配給も乏しく日々の生活に陰りが…。

上巻

広島市で海苔を作り売る家に生まれた、すず。

上巻はこの、すずの幼少期に未来の旦那と出会う話から昭和19年に18歳で嫁ぎ、生活している様子を描いています。

すずと幼少期

すずはある日、海苔を届けるお使いに出る。

道に迷っていたところを、バケモノに捕まり籠に入れられてしまう。

その籠の中で同じく捕らえられていた少年。

すずの機転で2人は籠から逃げることができた。

1話は少し不思議な話でした。

この他に、すず妹すみ、怖い兄「鬼いちゃん」と親戚のいえに行く話と

兄を亡くした少年・海原すずとの交流の話が有ります。

まだ戦争の影響を受けず暮らしている、すずや家族たち。

すずが得意の絵で妹を励ます場面などは、ほのぼのします。

しかし、少年の兄は軍校に行く際の船が沈み無くなっていたりと、戦争の陰が静かに近づいているのかな、と感じる面も有りました。

すずの結婚

18歳になったすず

突然、縁談が舞い込みます。

嫌かどうかも分からない程の見ず知らずの人からの縁談に戸惑うが

「よい縁談だったから受けておいた」

という父の計らいで「顔も知らない相手との結婚」が決まります。

呉と広島市は現在は車で40分程度。

当時も電車が有りましたが、すずにとって呉は知らない土地でした。

そこに顔も知らない相手のところに嫁ぐのは不安でしょうが、すずは受け入れ、すこし抜けているところもありながらも健気に家事に勤しみます。

旦那になった北条周作は子どもの頃一緒にバケモノにさらわれた少年でした。

初夜に1度会っていることを伝えられますが、すずは覚えていませんでした。

周作は名前を覚えており、探し出して縁談を申し込んだのでしょうか。

ともかく汚い中年親父でなくて良かったです。

呉での暮らし

ちょっとキツい義姉さんにあたられつつも、義父母や旦那と仲良く過ごしています。

建物疎開という空襲対策で家を壊された義姉は娘を連れて北条家に戻ることに。

この頃昭和19年。

集会に行ったり建物疎開、戦艦大和の出入りなど戦争中ではありながら、その一方普通に暮らしを送るすず達。当時の一般の方にとって、戦争というものは、近くに有りながらもどこか現実味の無い存在だったのかもしれません。