ダークネスという漫画を一気に買いました。

戦後の混乱の中、たくましく生きた魔性の女性の一生のお話です。

ネタバレご注意下さい。

「緋沙、おまえは魔性だわ。男なら誰でもおまえに狂わずにはいられない――。」

亡き母の望みどおり、男を虜にする美しい娘に育った緋沙。

しかし、新しい女の生き方を切り開こうとする緋沙の前に立ちはだかる男がいた――。

太平洋戦争、終戦数ヶ月前、とある田舎町に、おばを訪ねて緋沙という少女が現れる。

東京から焼けだされて来た緋沙はぼろぼろだったが、汚れを落とした緋沙は美しく、おじは緋沙に夢中になる。

あるひ村を散歩していると、大きな屋敷の前で「久世」という男に出会う。

緋沙を気に入った久世は部下に緋沙を連れてくるよういう。

叔母も叔父も緋沙をかばっていたが、緋沙と叔父の仲に気づいた叔母は嫉妬から久世の部下に緋沙の居場所を教えてしまう。

緋沙を奪いにきた久世の部下達。叔父は緋沙を渡すまいとするが、あっけなく撃ち殺される。

緋沙に魅了され、関わる男達はみな死ぬ。

叔父もそうなったのだ。

そうして久世の屋敷に連れて行かれることになった緋沙。

緋沙は裏社会を牛耳る男で、人里かくれた村で、政府の軍人などを、さらってきた女性達に相手させる娼館をしていた。

緋沙は久世に気に入られ他の男をとらずにすむが、他の女性達は軍人達の相手をさせられ荒んで行く。

そんななか、希望をうしなわず、緋沙に話しかけてきた少女、桃子。

しかし、桃子は日本の敗戦を前に精神的に追いつめられた軍人に嬲られ命を落とす。

緋沙は久世に対して、恋心を抱きつつあったが、このことで久世の敵となることを決心する。

ここまでが、だいたい1巻の内容です。

2巻からは終戦をむかえ、戦後の混乱の仲アメリカ兵のために作られた慰安館RAAにてアメリカ兵の相手を務めた後、GHQの用心に取り入り、久世に対抗する方法を模索します。

男達を手玉に取りながら、なかなか久世を蹴落とすことはできず、苦しみますが、最後は久世との関係は意外な形で決着をつけます。

手に入れた力やお金を元に、緋沙はクラブを大きくし、売春等をするしか無かったたくさんの女性達の自立させ、昭和を生き抜き、久世を思いながら穏やかに死んで行く・・・

子の漫画で、日本人の慰安婦さんのことなどを初めて知りました・・・

作中の藤田と言う女性が「男なんてみんな同じ、勝手に殺し合い女と見ればやることしか考えない」というようなことを言っていました。

こんな時代を生きてきた女性達は本当に大変だったでしょう。

彼女達がその後どうなったのか、保証等されたのか気になります。

女性がものの様に扱われる時代、自分の意志で男達を利用した緋沙の強さや、頭の良さはかっこいいと思いました。

けど悲壮すぎて・・・。

あと、久世は最後なんだかんだいいやつっぽくなってましたが、最初の頃の娼館での冷酷さを考えると、最後まで思い通りに生きれていて納得いかなかったです。

最初の頃が男への復讐と言うテーマだったので、そこらへん復讐しきれていないところが個人的にはもやっとしました。