親なるもの断崖 1巻 ネタバレ感想・結末

曽根富美子さんの親なるもの 断崖という漫画を読みました。 北海道室蘭にあった幕西遊郭に売られた少女達のお話です。 ネタバレご注意下さい。

彼女たちは、渾身の力を振り絞り闘い続けた…!!――昭和2年4月、北の海を渡り、4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。松恵16歳。その妹・梅11歳。武子13歳。道子11歳。松恵はついたその日に客をとらされ、首を吊った。奈落の底で、少女たちの血を吐くような人生が始まった!!

1巻は幕西遊郭に売られてからの遊郭内での少女達の人生がかかれています。

 

親なるもの断崖 2巻 感想・結末

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曽根富美子「親なるもの 断崖」:少女達そでぞれの人生は・・・

松恵は遊郭に生まれてきたその日のうちに、何も教えられずに遊女として客を取らされた後、自ら命を絶ってしまいます。

 

は姉の松江を無くした後、11歳にして自ら決意し遊女に。 みるみる人気の遊女となりますが、医者の息子・聡一と恋に落ちます。

聡一は当時の政府とは異なる考え方を持っていたため、政府に思想犯としてマークされていたのです。 政府に捕まることを感じた梅は駆け落ちあい故郷に帰ることを決めます。 売られてきた日に通った地球岬で待ち合わせをしますが、男は来ません。

男は先に政府に捕まってしまっていたのです。 梅は共に売られてきた、道子も連れ岬にて待っていました。 ござに巻かれていた道子は追っ手に岬から突き落とされ、梅だけが生き残りました。 梅も男達に教われそうになりますが、山小屋に現れた男に助けられ、その後、梅の店の番頭、直吉に連れられ遊郭にもどることに。

梅は聡一との関係で、政府から「アカの女郎」として追われていましたが、長い間梅に想いを寄せていた直吉により、岬で死んだのは「梅」で生き残ったのが「道子」ということに。 どうにか捕まることを逃れることができましたが、隠し部屋という所に入れられ、安く客を取らされます。

その後、男の子を出産しますが死産でした。 隠し部屋にて心身ともに疲弊して行く梅。 武子や直吉に進められ、嫁ぐことになります。

 

武子は女将に気に入られ芸妓の道を選ぶ。

血のにじむような努力で芸を磨くが、1度、望郷心から駆け落ちを試みるが失敗。子どもを産むが生まれた子はすぐに遊郭のものに殺されてしまう。

その後は女将の言う通り、幕西一の芸妓になる。

 

道子は器量が悪く、栄養失調のための病気も持っていたため、女郎ではなく下働きとして働かされていたが、女郎になることを望み、さらに下層の店へ只のような値段で売られて行った。

劣悪な環境のもと、公衆便所とまで呼ばれ安い値段で客を取る道子。

どんな客も断らず、寂しい男は抱きしめてあげる優しい女郎になった。

しかし、体を壊し客を取ることもできず、土間の隅で座っていることしかできなくなってしまう。そこに聡一との駆け落ちを決めた梅が迎えにくる。

地球岬まで梅に引きずられて行くが、梅と間違えられ海に落とされ、亡骸は数年見つからなかった。

曽根富美子「親なるもの 断崖」感想

辛くて思い話でしたが、読んでよかったなと思う漫画でした。 遊郭といえば、吉原と思っていましたが、室蘭にも遊郭があったんですね。 こういう暗い歴史を知ることができてよかったと思いました。 戦争で戦ってきた男達の話は学ぶのに、こうやって時代と戦ってきた女性のことが隠されてしまうのは残念です。 また、美しく、売れた女郎や遊女を題材にした作品は有りますが、道子のような醜女の女郎の話が入ることで、この漫画にリアリティを感じました。 道子は女郎として働いている場面は少ししか描かれませんが、道子は嫌々という感じで働いていないことが印象的でした。 1巻の最後、梅の嫁入りの際には梅に、自分の子どもや梅の死んでしまった子ども、松江や道子の魂を宿した「子」を生むように言います。 そして生まれた子供を中心に2巻の話が進んで行きます・・・

親なるもの断崖 2巻 感想・結末

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